雨上がりの空に―わたしの不登校経験談―

とある大学院生の不登校経験談を、ゆるっとマイペースに綴ります。

受験、やめたら?(笑)

秋になってから、志望校をワンランク下げました。文系人間だったので、「行くなら文学部かなあ、、、」というのは高1の頃からぼんやりと考えていたのですが、特に文学とか英語とかを勉強したいわけではありませんでした。
だから、高3になってからはパンフレットを見ていてピンときたとある大学の社会学部を第一志望校としてずっと掲げていましたが*1、どう考えてもあと半年では届きそうになかったので、本当は滑り止めとして受ける予定をしていた大学を第一志望校に変更し、そこの大学の公募推薦入試を11月に受けることに決めました。

とはいえ、公募推薦1か月前になっても勉強は全くやる気になれず、体調も全然回復しませんでした。

ここまでして受験戦争を勝ち抜く意味はどこにあるのか、それほどまでに、受験は素晴らしいものなのか、、、と疑問を抱くようになりました。いや、そういう疑問は長年ずっと抱いていたのですが、ここへきて、今まで蓋をしていた自分の本心がぽろぽろと溢れ出てきてしまったようでした。

そしてわたしは全く勉強せずに、ひたすらに読書ばかりするようになりました*2

そんなわたしを見た塾のとある先生は、こう言いました。
「厳しいこと言うようやけど、そんなんやったら受験やめたら?」


何となく、この人にはそう言われるだろうなという気はしていたので、正直驚きはしなかったですね(笑)

その言葉にあまり動じずにいたわたしに、その先生はこう続けました。


「高卒と大卒じゃ就職率もお給料も全然違うし、高卒だと働くところも限られてくる。出会う人だって違うから、高卒の人は高卒の人と結婚することになるだろうけど、やっぱり高卒より大卒の人の方がお金もあってレベルも高い。だから、高卒の人と結婚すると人生の負け組になるよ。知り合いの高卒の人、みんな『大学出れば良かった』って後悔してる。だからよしださんも、大学行かないと絶対後悔するよ。」


はあ?????てな感じですよね(笑)いくら塾の先生だからって、高卒の人を負け組呼ばわりして貶すのは人間として最低だし、大学に行かないと後悔するかどうかなんて、そんなの本人にしかわからないはずです。「お前にわたしの何がわかるねん!」と思いました。


そして最後にこう言われました。
「受験やめろって言ったけど、そう言われてどう思う?」
「べつに、やめても良いかなと思いました。もともと前向きな気持ちで始めたわけではなかったので。」
何のためらいもなくそう言ったとき、わたしは初めて自分の本当の気持ちに気づきました。

そうです、わたしはどうしても大学受験をしたいわけじゃなかったのです。
ただ周りの大人が「やらないともったいない」と言うから、みんなが大学受験するっていうから、それが普通の道だと思っていたから、、、仕方なく勉強していただけなのです。
周りとのハンデが自分の想像以上に大きいことも、そしてそのハンデを乗り越えるためには周りの受験生以上の勉強量に加え、相当な精神力と体力がいることもわかっていました。だからこそ、そんなとてつもない大きなミッションに挑むだけのノウハウが、今のわたしには備わっていないことも、、、この半年「受験生」を演じてみて、よくわかったことでした。

 

そんなわけで、それからのわたしはほんとに一切勉強しなくなり、そのまま公募推薦入試を終え、あっさりと落ちました(笑)ちゃんちゃん。

 

*1:実は「社会学を学びたい」と一番最初に思ったこのときでした。まさかその数年後に本気で社会学の道を志すことになるとは、人生何が起こるかわからないもんです(笑)

*2:もともと読書はきらいなのですが、こうして路頭に迷ったときは、なぜか必ず本を読みたくなります。